ＬとＲの発音
１、はじめに
本プロジェクトの目的は、rice,lice などの
r,lのみ綴りの異なる単語を聞き分けるプログラムを開発する事である。
現時点では、ブラウザ上で正誤を確認しながら次々に問題をといて行くところまで完成している。
２、開発の背景
英語にはあって、日本語にはない発音というのがある。例えば日本語には母音というものが a,i,u,e,o
の５種類しかないのに対して英語には１２種類の母音がある。
子音に至っては日本語と同じようにそれに続く母音と組になって発音されるものの他に、語末の子音字など、日本語のみを
mother tongue とする学習者にとっては意識していなければなければ聞き取る事すら難しいものもある。
さて、ミニマル・ペア(MInimal
Pair)といって綴り一文字違いで異なる意味を持つ単語の対がある。代表的なものとしてrice(米),lice
(louseの複数形)などである。
大抵は文脈から判断出来るとされているが、上記の使い間違いなどは native speaker
からすればあまり気持ちもいいものではないので、よく知られたものだけでも集中的に聞き取り、更に発音する訓練が望まれる。
ＬとＲの発音確認のネット教材としては、岡山県工業技術センターの三輪昭生氏が難聴児の発音訓練用に作成したページがある。これはJAVAで記述し、声紋が表示されている。筆者はこの方法とは別に
quiz 形式にして学習者の集中を高める形式を採った。
３、本システムの概要
第１問を次のURLにアップロードした。
http://std.int-univ.com/~m03610/CGI/quiz/indexq.html
以下同じディレクトリ上にファイルをアップロードしたが、各ファイルの機能は次の通りである。
indexq.html
:第１問の出題
quiz2.cgi : 第１問の判定と第２問の出題
quiz3.cgi : 第２問の判定と第３問の出題
quiz4.cgi :
第３問の判定
４、今後の予定
現状は上記に説明した通り、ＬとＲの聞き取りを３問行うところまで完成している。しかしながらこれはファイルを４ページ分記述してサーバに入れておく方法をとっているので、例えばあと２問増やそうとすれば.cgiのファイルを更に２個記述しなければならない。
そこで、問題の単語と音声ファイルを全て一つのファイルに記述して次々に画面を自動作成するシステムに変える事を今後検討する事とする。
[参考文献]
1,
平賀正子、藤井洋子著 英語�機福韮坑供吠�送大学教育振興会
2, 岡山県工業技術センター システム技術部 メカトロニクス研究室 三輪昭生
英単語：LとRの発音
http://www.okakogi.go.jp/People/miwa/study/onsei/english/english.html
Fig1
Fig2